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「写ルンです」で撮れるもの、撮れないもの。

こんばんは、kashimasaです。

最近はデジイチを新しく買ったり(10年前の中古だけど)、
そんなこんなで今年に入ってあまりフィルム撮影をしていない気がしますが、
それでもフィルム写真、特にモノクロ写真を撮りたい気持ちはあります。
ただ、いつ何時もカメラを持ち歩かないことには撮影ができない。
しかしSPさんはそれなりに重いですから常に持ち歩くわけにもいきません。

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そこで最近では、Simple Use Film Cameraを鞄に入れています。

買ったのはもう1年前ですが、「フィルム交換のできる写ルンです」。
このお手軽さ、慣れてしまうと病みつき。
言うまでもなく低画質です。写ルンです互換ですから。
しかしこの低画質低機能なカメラを使っているうちに、
写ルンですで「撮れない写真」はそれほど多くないのでは、
などと思うようになりました。

写ルンですじゃ「撮れない」写真について考えてみる

※あくまで写ルンですでできないことなので「ズームできない」とか
そういう他のカメラでも普遍的に当てはまることは除外で。

夜景

光がなきゃ写真が撮れないというのは当たり前ですが、
写ルンですは特に光が足りない(=暗い)状況に弱い。
フラッシュがあるから大丈夫! と思っても、
あの光は3メートル先くらいまでしか届かない。だから無理。
「写ルンですは夜使うもんじゃない」くらいに思っておかないとね。
ネオン看板とか光を発しているものならまだ撮りようがあるんだけどなぁ。

接写

いわゆるパンフォーカスにピントが固定されているので
「どこにもピントが合う」と思いがち。
しかし実際には少なくとも1メートル離れないとピンボケします。
目一杯伸ばしたとしても、腕が1メートル以上ある人はそれほど(全く?)
いないと思うので、写ルンですでセルフィーすると100%失敗だね。
あとは小さい花とか、料理とかつい寄って撮りたくなるけど
レンズが割と広角(31ミリくらい)だからそもそも大きく撮れない。残念。

背景を大きくぼかす

パンフォーカスの弊害(?)のもう一つは背景がぼかせないこと。
一眼レフやミラーレスで単焦点レンズを使ってりゃ絞りをF2とかにして
背景をフワーッと盛大にぼかして見せたいものだけを写せますが、
写ルンですの絞りはF9とかF11とかそういう数字なのでそれができない。
「どこにもピントが合う」は裏を返せばそういうことでもあります。

動きを止めたり躍動感を出す

写真は一瞬を切り取るものですが、「一瞬」といってもその長さは
「シャッタースピード」というものを動かして変えられるんですよね。
それによりすばしっこく動き回る子猫の動きをピッタリと止めたり、
逆に少しブレているように写して「めっちゃ動いてる」ということを表現したり。
しかし写ルンですだとそれが出来ない。シャッタースピード固定なので。
1/120秒(≒0.008秒)というと本当に一瞬のように思えますが、
実はカメラの世界では「そんなに速くもなく、遅くもない」んです。
動いてるものがちょっとブレて写るくらいで躍動感が出るほどでもない。

こんなもんでしょうか。
まとめると、写ルンですは
「暗いところ」「至近距離」「動くもの」に向かない

「できないことだらけじゃん!」って思っちゃいますよね。
しかし、逆に言えばそれ以外の場面ではそれなりに使えるということなのです。

写ルンですの得意な被写体

先ほど挙げた写ルンですの苦手なもの3つをひっくり返してみると、
「明るいところ」「近すぎない距離」「動かないもの」となります。
だから、晴れた日の屋外で「はいチーズ!」とポーズを取ってもらって、
背景も写るようにちょっと離れたところから撮る……という時には
絶対に失敗しないように設計されているのです。
ちょっと曇りだったり屋内だったりで「暗いかな?」という時は
フラッシュを光らせれば光量を補うことができます。
安く買えるのに失敗しないように工夫が凝らされてると思うと、
改めて写ルンですのすごさを感じます。

そして、そういう思い出スナップで失敗しない設計は、
そのまま街中で見かけて面白いなと思ったものを撮るときに
ほとんど同じように適用できるんです。
つまり、「撮りたいと思った時に限ってカメラ持ってない~」とか
「よりによって今日はこれしか持ってないから撮れない~」とか
そういう言い訳を片っ端から粉砕していくカメラです。
写りが良いわけではない。でも余程の状況でなければ何かしら写る。
きれいに撮ることよりも「撮った」という事実が大事なんだ、
だからすぐ撮れコノヤロウ、的なロックなカメラです。
写ルンです「だからこそ」出来ることもあるしね。
安いから多少手荒に扱っても壊れなさそうだし、
「レンズに鼻の脂をつける」だとか、フラッシュをマジックで塗るとか、
そういう裏ワザも高級なカメラでは恐れ多くてできないですもんね。

さて、明日は休みなのでフィルムの現像でもしようかな。
kashimasaでした。