もうこのブログの主役といっても過言ではないPentax SPさん。

にこっ

kashimasaが手に入れた経緯などは「Equipments」のコーナーに
書いたりしていますが、入手した当初から比べれば
それなりに手入れできるようになったなぁ、などと思いまして。
もうすぐ使い始めて1年、これまでにやったことを並べてみます。

電池を入れる

そもそもが「露出勘を鍛えてSPFを使いこなせるようになろう」という
目的で安いジャンクを入手しているので、
露出計が動くとは思ってませんでした。
それでも一応電池を買ってきて入れると……針動くやんけ

勘露出を極めるのではなく、これをガッツリ使おうと方針転換。

ちなみに説明書に書いてある指定電池(水銀電池)はもう作られていません
代わりにSR41、またはLR41というボタン電池を入れると使えるのですが、
電池室に対して電池が小さいのでガタガタします。
kashimasaは小さくちぎったアルミホイルを一緒に入れて安定させました。
ゴムリングを電池に巻いたり、専用アダプタ(高い)を使う方法も
あるみたいです。

革の貼り替え

フィルムを入れてテスト撮影をしてみたら問題なさそうでしたが、
ずっと使わないで放置されていたらしく革が非常に汚い。そして臭い。
ファインダーを覗くたびにカビを嗅がされたら撮る気もなくなりますよね。
ウェットティッシュで拭いたら汚れが浮いてきて悪化したし(ヴォエ!

てことで、まずは何が染み込んでるか分からない革を貼り替えました。
50年前のカメラですが今でも人気機種として中古で流通しているので、
カスタマイズ用品は探せば結構すぐに見つかります。

これを買いました。サイズピッタリで色も選べる。
紺と黒はよく合うんじゃないかと紺の革を注文しました。
でも練習用おまけが付いてきたのでまずそれを貼ってみたら、
もうそれで良くなっちゃった。(おい
そんなわけで紺ではなく焦茶色の革になりました。
いんじゃない、チョコレートみたいで。

その辺のことはkashimasaの本家ブログに写真入りで載せています。

ミラー不調の改善

革を自分で貼り替えたことで愛着も増し、
安く入手したのであまり気兼ねせずに持ち出して使っていたのですが、
2ヶ月くらい経つ頃に1/8秒あたりのスローシャッターで
ミラーが戻らなくなる不具合が出始める。
父親からもらったSPFも最初そんな感じだったので、
SPシリーズにはよくある不具合らしい。

SPFは修理に出して復活させたのですが、
型落ちのミラーレス一眼が買えるくらいのお金がかかりましたので、
2,000円で買ったカメラにそれだけのお金をかけて良いものかと思い悩む。

……結局自分でなんとかできました。

「–更にその後–」の節に裏蓋を開けたところのメカが解説されていますが、
油切れのせいでミラー制御レバーを充分な力で叩けなくなると
ミラーが戻らないということが起きるようになるんだそうな。
上のページでは歯車を1つずらすことで叩く力を強めたとありますが、
kashimasaは100均で万能オイルを買ってきて歯車に塗りました。
それだけでほんとにミラーがちゃんと戻るようになってびっくり。

スローガバナー注油

ミラーの不具合は出なくなったものの、
スローシャッターを使った時のシャッター音がなんかおかしい。
(バシャン、じゃなくてキュン!というような感じ)

こういうのを「シャッター鳴き」というらしくて、
その原因もミラーと同様油切れによるものとググって突き止める。
そこで注油をしなければ、ということになるんですが、

本来は分解して取り出さないといけないところを、
このページによれば底蓋を外したところのネジの1本が
スローガバナーに通じてるので、そこから注入しちゃうという
裏ワザがあるようなんですね。
てことで、ミラーアップ改善の時に使った万能オイルを
小さいドライバーにつけてこちょこちょとやってみると、
これまた見事に苦しそうな音が消えた。
100均の万能オイル、文字通り万能っすね。

露出計スイッチ改善

もう一つ地味に気になる不具合がこのSPにはあったのですが、
それが露出計のスイッチが自動でOFFにならない、というものでした。
構えた時にマウントの左側に付いているスイッチを
上にスライドすることで露出計がONになって、絞り込まれて
針が振れ、適正露出が分かるようになる訳ですが、
本来はシャッターを切ると自動で戻るはずのスイッチが、
3回か4回目のレリーズでやっと戻るような状況でした。
露出を合わせた後自分でOFFにしてからピントを合わせれば
それで使えてたので、まぁいいかとも思ってたんですが、
直るなら直したいなぁ、とも思ったり思わなかったり。

露出計のスイッチはマウントの向かって右側に付いています。

スイッチの隙間のところにベンジンを垂らしてギコギコ。
埃か何かが詰まってるんじゃないかと思って
それをベンジンで洗い流す作戦です。
揮発すれば後に何も残らないしな。
時々思い出したようにギコギコを何回かやりましたが、
直後は1回でちゃんと戻るようになるものの、
ベンジンが乾ききるとやっぱり2回に1回くらいになっちゃうんですよね。
そういうもん、ってことでいいかと思ってそのまま使っていたところ、
この前、ちゃんと1回で戻るようになっていたことに気づきました。
地道にコツコツ動かしたことでやっと今になって効果が出てきたようです。
やっぱり機械ってちゃんと動かしてやるのがいちばんのメンテなんですね。

……てなわけで、安く入手した割には、
使えない機能はない、まずまずなコンディションのSPが手元にあります。
50年経ってもちゃんと使えるSPはすごいカメラですよ。
絞り込み測光はちょっと慣れが必要ですが、今のカメラと
ほとんど同じ仕組みで写真が撮れる本格的なカメラですよ。
デジタルじゃなくてフィルムですけどね。

むしろ、写真を撮影するのに最低限の機能だけを備えていて
頑張れば文系のkashimasaでもなんとか出来るというシンプルさで
写真好きの人には是非一度使ってもらいたいカメラですね。
この手作り感、ハマる人はハマると思う。安いし。
てかお父さんかおじいちゃんに聞いてみると高確率で押し入れの奥にいる。
興味が出てきた人はお店に行く前に聞いてみよう。

あ、カメラを分解するのは自己責任でお願いしますよ。
kashimasaはうまくいきましたが100%成功とは限りませんので、念のため。