フィルム現像編も今回で最後になります。

今回やることは、現像処理をして乾燥まで終わったフィルムのファイリングをして、
プリントやスキャンの時に使いやすいようにする工程です。

収穫

「収穫」と書いてみましたが、乾燥が終わったフィルムをお風呂などから回収します。
長いので引きずったりしないように気をつけてください。せっかく乾燥させたのにまた濡れちゃうと面倒ですよ。

まずはフィルムの両端についているクリップを外します。
じっくり一晩乾燥させていれば問題ないのですが、
1~2時間程度の乾燥だと、まだクリップの内部に水滴が溜まっている可能性があります。
その水滴が垂れたりして乾燥させた部分に付くとまた乾燥をしないといけないので、
クリップで挟んでいる部分はまずはさみで切ってしまう、というのも安全策としては有効かもしれません。

6コマごとにカット

長いままのフィルムは扱いにくいので、適度な長さにカットします。
ネガシートは6コマごとに切った長さでちょうどよく収まるように出来ているので、6コマずつでカットしていきます。

フィルムに折り目を付けないように気をつけながら、
どちらの端が1コマ目なのかを確認して、それより前の余白部分をはさみで切ります。

6コマを数えて切っていっても良いのですが、
黒い部分が多い写真(ネガに像があまり出ていない)だとコマの境目が分かりにくいことがありますので、
ネガシートに突っ込んで6コマ分を数えると、数え間違いをしにくくなります。

ネガシートに突っ込みつつ切っていく

36コマなら6コマx6本になりますが、もし37コマ撮影していて1コマ分だけ余ってしまうような場合は、
最後を1だけ残すのではなく、その前を5で切って、最後に2が残るようにしたりします。(4と3で分けても可)
もしくは、最後の1コマに余白部分を残して長くしたりします。小さいネガは扱いにくく、またなくしやすい為です。

ちなみに暗室で写真のプリントをする際に「コンタクトプリント」(ベタ焼きともいう)をまず製作することが多いですが、
6コマx6本が六切の印画紙に載せられる限界なので、それ以上だと2回に分けて作業する必要が出てきます。

コンタクトプリント

めんどくさいので、kashimasaは36までで収まるように撮影しています。

また、最初に切り落とした余白部分(真っ白や真っ黒の部分)は、露光時間を決めるときに便利に使えますので、
2コマ分くらいを切り取って一緒に収めておくと良いかもしれません。
※真っ白と真っ黒の部分で段階露光をすると、一番濃度の低いところと高いところを基準にできます。
暗室に限らずLightroomでも明確な基準を作れるのでやりやすいですよ。

ラベル付け

撮影・現像の情報を、覚えているうちにネガシートに書き込みましょう。
後で書こうと思っているとだんだん記憶があやふやになっていきます。

書き込む内容は、例えばこんな感じです。

  • フィルムの通し番号
  • 撮影した日
  • 撮影した場所、もの
  • 撮影したカメラとレンズ
  • 使ったフィルム
  • 現像した日
  • 現像のセッティング(現像液の種類、希釈率、現像時間、温度)
  • フィルムの設定(ISO100のフィルムを増感した、など)
  • その他気づいたこと、思ったこと
    • フィルムが期限切れだった、とか、ここの処理ミスった、とか

自分で必要ないと思うことはもちろん書かなくてOKです。書くスペースも最後の段の部分くらいしかないですし。

ただ、後で見返した時に、これを見ただけでどのフィルムかが分かるようにしておくと楽ですよ。
光に透かしてみればフィルムの中身は確認出来ますが、ずっと光に透かして確認するのは結構疲れますし、
画像が反転しているのでいまいち分かりにくいです。

写真にして楽しむ

ここまでの過程でアナログに処理してきていますが、写真にする方法はいろいろあります。

・暗室で印画紙に焼き付けを行う(自家プリント)

これが最も「それっぽい」というか、昔ながらの写真の作り方ですね。
「いつかはプリントまで自分でやりたい!」と思っている人も多いかもしれません。
フィルム現像を一度やっていれば、過程は似ているのですぐ慣れるかと。

機材を揃えて完全に家の中で完結することも出来ますが、他にもレンタル暗室を予約してそこでプリントする方法もあります。
レンタル暗室なら詳しい人に教えてもらいながらプリント出来ることもあります。

・自分で現像したフィルムをお店に持って行く

現像は自分でやったけど、プリントはプロに任せたいという人は、
現像したフィルムをカメラ屋さんに持って行けばプリントしてもらえると思います。
ただ、写ルンですなどのカラーネガよりも料金が割高だったり、出来上がりまでに時間がかかったりするようです。
また、1発で思い通りに仕上げてもらえるとも限らないので、なかなかハードルの高い選択肢かも知れません……。

・パソコンやスマホに取り込む(スキャン)

現実的に一番多くの人が選んでいるであろう選択肢。
最終的にデジタル画像になってしまってますが、そこまでの過程が大事

専用のフィルムスキャナを使う他、プリンター複合機にはフィルムスキャンモードが付いていることもあります。
また、デジタル一眼レフにスライドコピーアダプタを付けて再撮影(複写)というのも一種のスキャンですね。
kashimasaは現在これが専らです。

デジタルにしてしまえば加工が簡単です。
せっかくのフィルムだからとそのままにするのも、レトロ感を強調してインスタに上げるのも自由です。
なんたって、あなたの作品ですからね。全部自分で処理したんですから。
「#自家現像」だの「#selfdevelopedfilm」だののハッシュタグを付けて大いにドヤってください。

kashimasaも暗室の前にLightroomでいろいろやってみています。
撮った写真に対してどういう処理をしたら一番活きるのか、暗室で試すと印画紙が何枚も必要になりますが、
Lightroom上でスライダーを動かすだけで何通りも試行錯誤ができます。

そうやって正解を見つけた上で暗室に入ると早いんですが、Lightroomの画像もそれはそれで完成品ですね。
大きなサイズでプリントしたら見栄えするかもしれない。

……というわけで。

かなり長くなってしまいましたが、「フィルム自家現像」について興味を持っていただけましたか?
一コマずつじっくり画作りをしていく楽しみを、ぜひあなたも味わってみてください!