フィルム写真フリークの皆さんお待ちかね(?)のこのコーナー、久々の更新です。

必要な道具を調達できたところで、今回は実際に現像を行う前の準備段階までを説明していきます。

具体的には、パトローネ(缶)からフィルムを出して、現像用のリールに巻き取り、タンクに収めるという作業です。

フィルム1本を撮り終わって、カメラから取り出しました、さぁこれから現像しましょう、という状況を想定してください。

ここでひとつ注意事項。

これから説明する方法はkashimasaがいつもやっている方法であり、現像処理の「一例」です。
細かい部分の処理は、人によって全然違ったりします。
やりにくいなーと思う箇所はどんどんアレンジしてOKなんです。
準備段階で大事なことはただひとつ、

タンクに入れる前にフィルムを光に当てない

これだけ厳守しておけば何らかの画が出ます。多分。

ベロだし

カメラから取り出す前にフィルムを巻き戻しますが、おそらくベロを含めて全て巻き込んでしまっていますよね。

ベロを巻き込んだパトローネ

まずパトローネから先端を引き出して、フィルムを引き出していけるようにします。

そこで使用するのが「フィルムピッカー」。

フィルムピッカー

これをパトローネに差し込んで、

ざくっ

レバーをスライドして、「パチン」と小さな音が鳴るまで軸を回し、もう1つのレバーをスライドします。

その後でピッカーを抜き取ると、一緒にフィルムの先端が出てきます。

じゃーん

詳しい原理は分かりませんが、とっても便利です。
なかなか文字でも説明しにくいので、実際に手持ちのフィルムで一度手順を確認してみてください。
ちょっと感動すると思います。

まっすぐに切る

先端が取り出せたらリールに巻き取っていくわけですが、ベロの細くなっている部分は巻き取るときに邪魔になるので、
はさみで切ってしまいます。

ここで切る

切り口をまっすぐにしたら、いよいよ現像タンク・リールの登場です。

リールに巻き取る

出ました。自家現像最大の難所。
ここからは、フィルムが光に当たると画像が消えるので、ダークバッグ内で手探りの作業をしなければなりません。
本番に臨む前に要らないフィルムでいくらか練習した方がいいでしょう。
最初は目でよく確認しながら、次に目をつぶって見ないで出来るようになって、
確実に出来るようになってからじゃないと、折角撮った写真が無駄になってしまうかも。

今回はいつもkashimasaが使っているステンレスのタンクとリールで説明します。

タンク、蓋、リール。蓋には薬品を出し入れするために更に小さな蓋が付いています。

 

ダークバッグにベロだししたフィルム、タンク、タンクの蓋、リール、はさみを入れて、ファスナーを閉じます。

一度フィルムを引き出してしまうと途中で開けられないので、必要なものが全て揃っていることをよく確認してから作業を始めましょう。

<ここからの作業は全てダークバッグ内で手探りで行います>

リールの最内周にあるフィルム差し込み口に、フィルムを差し込んでいきます。
乳剤面(つるつるしていない方)が内側になるように差し込みます。

分かりにくいですが、芯のところに引っかける部分があります

 

フィルムが差し込めたら、左手に現像リール、右手にパトローネを持って、
フィルムを引き出しながらシュッシュッとリールに巻き取っていきます。

 

時々リールに巻き取ったフィルムを引っ張ってみて、
きちんと巻き取れているかを確認しましょう。
フィルムを引っ張っても全く動かないような感触の時は、
フィルムがリールのガイドから「脱線」している可能性があります。
少し戻ってもう一度途中からやり直しましょう。

 

フィルムが最後まで出て、それ以上パトローネから引き出せなくなったら、
はさみでパトローネから切り離します。
切り離す際は、パトローネの先から1cmくらいのところを切るようにしましょう。
(あまりギリギリを切るとケバケバがタンクの中に入ったりするし、
長く残し過ぎると最後のコマを切ってしまう可能性がある)

こんな風に持って切ると良い感じです

 

ただ、それよりも大事なことは、自分の指を切らないことです。w
見えていない状態で刃物を使うので充分に気をつけましょう。
その次にダークバッグの中を一緒に切らないことです。

 

パトローネを切り離したら、少しペロッと残った部分までリールに巻き取ります。

36枚撮りフィルムだとちょうどリールがいっぱい分くらいになりますが、
たまに10cm分くらい余ってしまうこともあります。
ま、それくらいならあまり気にしなくて良いと思います。w

 

プラスチックタンクを使用する場合は、リール巻きが幾分簡単です。
リールの最外周部分にフィルムを差し込んで、
両手でカシャカシャやるだけで簡単に巻き取ることができます。
こっちの方が最初は使いやすいかも知れない。

文字だけで説明するとすごく回りくどいんですが、
どちらのリールの場合も一度やってみると多分理解できます。

余談ですが、夏のダークバッグ内は非常に湿度が高く巻きにくいです。
手間取って焦ると余計にじっとりして巻きにくくなりますので、
涼しい部屋で、ささっと巻けるようになりましょう。

巻き取ったリールをタンクに収めて、タンクの蓋をしっかり締めたら
あとはダークバッグを開けてもOKです。

リールがタンクの外にある……ということのないよう、
確実にタンクの中にリールがあることを確認してから開けましょう。

<ここまでダークバッグ内での手探り作業>

ダークバッグから現像タンク(中にフィルムを巻き取ったリール入り)、はさみ、パトローネなどを取り出します。

※パトローネがちゃんと本数分あることを確認しましょう…もしタンク内に入っちゃってても一応現像できますが。w

すぐ現像するならそのままでも大丈夫ですが、
間違ってタンクを開けないように「フィルム入り」が分かるようにしておくと安全です。

これで、フィルムを現像する前の下準備が完了です!